過去からのラブレター
「トリスという名前に心あたりがありませんか?」受話器の向こうから聞こえてきたのは、レイチェルが12年間かたときも忘れたことのない相手の声だった…!! 生涯でただ一度の恋…まだジュネーブの寄宿学校の生徒だった頃、クイーンエリザベス2世号の船旅で知り合い、熱病のような恋に落ちたレイチェル。
結婚しようと誓いあったのに、それっきり姿を消してしまったトリス。
それがなぜ今ごろになって…レイチェルは当時の記憶が鮮やかに蘇り震えが止まらなくなった!?ひさしぶりに友人のパーティーに出席して明るい気分になっていたバリーは、突然恐怖に怯えた。
パーティーには生涯でもっとも会いたくない相手、億万長者の義兄ドーソン・ラザフォードが出席していた…!! 5年ぶりの再会。
いまだにドーソンが残した恐怖と絶望から立ち直れないでいるバリーに向かって、ドーソンは高圧的な態度で信じられない提案をした。
家に帰ってくること。
それも妹としてではなく、期間限定でドーソンの婚約者として振る舞うという条件だった…!?結婚式の総合プロデュース会社の女性社長ゲイルは、自分自身の結婚式の苦い体験をばねに、今日の地位と評判を築いていた。
自らプロデュースした大富豪の結婚式会場で、ゲイルは花婿の長男アレックスと初めて顔をあわせた。
義母となる女性は財産目当てであり必ず本性をあばく、と言い放つ彼の態度にゲイルは怒りを覚え口論になった。
ところが挙式後の披露宴の席で、突然アレックスは、「きみが欲しい、結婚以外はなんでも与えよう」とゲイルに囁いた…!?乗っていた飛行機が撃墜され、仲間たちを失ったダラは、たった一人広い砂漠に放り出された。
気がつくと、彼女はたくましい腕に抱かれていた。
短剣のように鋭い瞳の男性がこちらを見すえている。
エキゾチックな風貌、白いローブ、装飾を施した半月刀。
男のまなざしの強さはダラの心をかき乱した。
男の名前はシーク・サイード・イレブン・アフマド。
案内されたサイードのテントで、ダラは新たな指令を受けた…「きみの任務は変更になった。
彼の身辺警護を命じる」…!!倹約家のローラは久しぶりの休暇をとって、ひとりロンドンからヴェネチアに飛んだ。
空港には、親友が手配してくれた出迎えが待っていた。
ドメニコという名前のヴェネチア生まれの男性…ロマンチストの彼は、この街の案内役にうってつけだった。
陽光あふれる運河、迷路のような路地、歴史の香り漂う街並み。
ドメニコの案内する街は魔法のような魅力に満ちていた。
そして、ふたり一緒に観光名所をめぐるうちに、いつのまにかローラは恋におちていた…!!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60017602